共同体・類グループの挑戦



 
社会活動を事業化する、半専任・半事業の運動論
34413 超国家・超市場論26 現実の認識欠乏と非現実の認識欠乏
 
四方勢至  ( 老年 京都 編集 ) 02/06/23 AM02 【印刷用へ
社会空間では、何であれ現実の欠乏に応えるものは(「それ」に対する欠乏=収束力が強ければ)、必然的に取引化=市場化される。(33179『超国家・超市場論22 お金は、現実の必要度を測るモノサシ』参照)逆に、市場化できないとすれば、その欠乏は頭の中だけの非現実の欠乏だということになる。

実際、認識形成サイトの中には無料で数万人ものファンを集めているものもあるが、それはあくまでも非現実空間(匿名の闇空間)での人気にすぎず、とうてい現実の世間の評価を得ているとは云えない。
それは、ネット界の旧住人の認識欠乏が、決して現実の認識欠乏ではないからである。彼らの認識欠乏は現実を否定した上で成立する倒錯思考の欠乏であり、どこまでも反現実or非現実であることに意味を置いた非現実の欠乏である(20354『観念パラダイムの逆転2』参照)。
従って、何事も否定してお終いで、せいぜいが自己を正当化しorひけらかす為の認識欠乏ぐらいしか持ち合わせていない。従ってまた、本当に現実を変革する気などないので、現実を切り開く為の認識など求めたこともない。(現にその様な闇空間から、現実を切り開く様な新しい認識が形成された例しがない。)
だからこそ、ネット界の旧住人からは、未だに「認識形成サイトを有料化する」という発想が出てこないのである。(但し、るいネットが有料化の先鞭をつければ、彼らもそれに追随する可能性は充分にある。)

人々の圧力源=活力源が、生存圧力から同類圧力へと移行中だとすれば(つまり、人々の欠乏が物的欠乏から類的欠乏に上昇中だとすれば)、それに応える類的な活動(or場)が、いったん市場化されるのは、必然である。
しかも、『認識形成の場』への参加は、個々人の合意に基づいて参加するという点では取引原理的な側面を残しながらも、既にその中心軸は私的合意を超えた(『みんな充足(=社会の為)の場』を構築しようとする)『みんな共認』に転換している。それに、通常の市場取引がその場限りであるのに対して、認識形成の場は恒常的に存在しており、参加者もほぼ恒常的に参加し続ける。何よりも、市場取引では人々は消費者(or観客)でしかないのに対して、『認識形成の場』に参加した人々は協働者である。

人々が恒常的に参加し、協働して『みんな充足・みんな共認』の場を作ってゆくというこの営みは、協働原理(本源原理)の世界そのものである。つまり、認識形成の場は、私的合意に基づくという取引原理的な側面を残しながらも、すでにその本質は協働原理そのものに移行している。従って、いずれ取引原理に拘る必要さえ無くなれば、市場を超えた純粋な協働原理のまつり場へと脱皮してゆくことになる。
 
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