共同体・類グループの挑戦



 
心の本体=共認機能の形成過程
2745 序列闘争は、共認されている
 
四方勢至  ( 老年 京都 編集 ) 01/04/04 AM04 【印刷用へ
役割共認や評価共認として周りから与えられた「役割」や「評価」に対する否定→捨象を源泉として形成された自我回路は、生殖年齢に達すると性闘争⇒序列闘争⇒序列評価によって(雌は性機能競争⇒性序列評価によって)一気に強化され先鋭化します。(注:性闘争が自我を強化するからと云って、性闘争が自我を生み出した訳ではありません。性闘争本能だけでは自我回路を作り出すことは出来ません。自我は序列評価etc何らかの共認に対する否定→捨象を媒介にしなければ、作り出せないのです。)

それでは、性闘争⇒序列闘争における力や序列共認が絶対なら、自我は現実に発現するのでしょうか?皆さんは力や共認圧力の強さだけを問題にしていますが、答えは共認の内容にあります。そもそも自我は、序列の転覆の可能性が(小さくても)在れば、発現します。まして真猿の場合、序列闘争は禁止されている訳ではなく認められている訳ですから、自我は極めて強く発現します。要するに、序列闘争の発現とは、自我の発現に他なりません。(補:同類闘争の外圧が強い場合でも、序列闘争は少しは抑制されますが、禁止→封鎖される訳ではありません。)

それは、序列共認そのものが自我エネルギーを内蔵しているという点からも云えます。真猿やチンパンジーどころか「理性を獲得した」「文明時代」の人類においてさえ、いかに序列規範を強化しても、転覆の可能性が現実にあれば、たいてい宮廷闘争(権力闘争)が発現しています。だからこそ=転覆可能性を封鎖する為にこそ、「文明人」は世襲の身分規範を考え出したのです。しかし、それでもなお身分規範に全面的に収束した(自我の発現しない)忠臣や義士の様な人物は稀で、あちこちでお家騒動が起きていたことは皆さんご存知の通りです。

補:なお、「力の論理」について一部に誤解がある様ですから、補足しておきます。
サル集団も、人類社会も、通常は親和共認や課題共認・役割共認・規範共認etcによって統合されています。しかし、それらの共認圧力にも拘らず、自我や性闘争が発現した場合、それらは力によってしか制圧できません。この様な否も応もない力による制圧の構造を、力の論理と表現しています。その場合、サルも人類も、力の序列を追共認して序列規範を形成=共認することによって、集団の統合を維持しています。上記の、「序列共認そのものが自我エネルギーを内蔵している」という表現も、そういう意味です。
 
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