共同体・類グループの挑戦



 
思考パラダイムの逆転
1317 否定を超えて可能性基盤へ 
 
北村浩司  ( 壮年 滋賀 広報 ) 01/03/14 AM01 【印刷用へ
 我々は、単に個人主義という古いものを否定するだけにとどまるつもりはない。 我々は新しい可能性を探ろうとしているのだ。
 現在は個人とは、社会や全体から目をそむけ、諸要求や私的要求の対象としてしか社会を捉えず、ひたすら私生活に逃避していく性向を持った存在に過ぎない。しかし「人間は全くそんな情けない存在でしかあり得ないのだろうか?」
 現在の議論は、主体の中に、社会や集団全体を対象化する機能は普遍的に内在していないのか?あるとすればそれが発現される条件は?などを探る議論だと思う。 
 
 その点では社会構造の変化からの可能性と、人間存在からの可能性と双方からのアプロ−チが必要なことはいうまでもない。そして前者について一点だけ触れるとすれば、個人主義の社会的基盤は、市場社会化によって万人が私益追求の主体として「解放」されたことにある。しかし、現在先進国では貧困がほぼ消滅することによって私益的価値(金=貨幣価値や出世)が既に第2義化しつつある。
 そしてその結果今まで抑圧封鎖されていた、「人間らしさ」を求める欲求が急速に浮上してきた。現在は逆にそのこと自体が価値と旧秩序の混迷を生み、社会を迷走させているという負の側面も目立つ。
 この混迷はこのまま続くのか?今後私益的価値に代わって何が第一価値として浮上してくるのだろうか?
 現在は第一価値はおそらく私生活や趣味、あるいは家族や友人が並立している状態だろう。
 しかしそれらの中でも既に、個的生活の色彩が強いものから「仲間」的色彩の強いものに移行しつつある。現在若者の中で目立ち始めた、仲間を母体にしたベンチャーはその先端事例ではないだろうか。次の時代を読み解くキーワードは仲間への収束ではなかろうか。

 
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